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60代シングルマザーが家を買うまで&建ててから
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今回の記事では、マザーの小さなおうちの間取りについて記録します。
おうち計画スタート当初のマザーの希望は「ただの小屋みたいなのでいい」。
小屋…
「料理もしないから水道だけあればいいし、お風呂はシャワーだけでOK、ベッドが置ければそれでいい」という。
イメージはアメリカ映画なんかに出てくるガレージみたいなもので、最低限雨風が凌いで寝れればいいとのこと。
…てなことをうちの母が言ってるんですけれど…建ててもらうことってできます?とハウスメーカーの営業さんのKさんに聞いてみたところ「できますよ・▽・」と軽やかなお返事が。
さすがKさん、すぐに打ち合わせの日程をセットして下さり、あっという間にKさん、次いで設計士さんとの打ち合わせに。
最初の頃の打ち合わせはハウスメーカーさんのモデルルームで行うのですが、モデルルームの素敵な内装を見ては「あんな梁を通してブランコ下げた~い♪」だとか「天井、ハイパネルだと広くて素敵ね~♪」と早速暴走を始めるマザー。
ただの小屋でいいって言ってたのどこの誰や。
予算に上限(しかも結構シビア)あるのに自由すぎるマザー。
ムコジージョから「お母さん、ブランコ下げたら70才手前で生活費厳しくなりますブランコと共に享年68才っす」と冷静なツッコミが入ったところで打ち合わせスタートです。
営業のKさんも設計士のMさんも、マイホーム計画にウキウキのマザーの話を温かく聞きながらも、テキパキと提案を進めて下さいます。
まぁ~よく喋る母なのでいつも話の交通整理がホントに大変なのですが、さすがプロ、お話を聞くのもすごく上手なんだな~と私などは大変感心させられました。
マザーが思いつきでポンポン放つ希望を(一応)軸に据えながらも、適宜ジジョ夫婦の現実的で冷たいツッコミを挟みつつ、設計士さんに要望を伝えていきます。
そして話合いを重ねた末、設計士さんからご提案頂いた間取りがこちら。
15坪弱、LDK+トイレ+お風呂+WICの平屋となっております。
当初「小屋でいいよね」という冷めたテンションで始まったおうち計画でしたので、正直「こんなに家っぽくしてもらえるんだ!」と感激。
以下、マザーとジジョ夫婦が設計士さんに伝えたこだわりポイントを記録します。
①収納を広めに
和太鼓にゴルフ、おしゃれも大好きなマザーなので、まぁ持ち物が多いのです。今住んでいるマンションの1室も結構なモノの多さなので、収納は広めにとお願いしました。
本人なりにモノを減らす努力をしてはいるのですが、本当に大切なモノまで無理に捨てさせたくなくて。断捨離も流行ってはいるけれど、”お気に入りのモノ”に囲まれている幸せっていうのもあると思うのです。
結果、WIC(3.4畳)+玄関収納と、収納スペースを十分にとって頂きました。
②ミニマムなキッチン
「料理をするつもりはない」と高らかに宣言したマザーの希望により、キッチンは水道のみ設置のミニマムなものにして頂きました。あとは水道横に小さなIHとケトルを置くだけです。
水道の向いの壁にこれまた小さなキッチンキャビネットを木材でDIYして、そこにレンジ、トースター、食器などを置く予定。
③小さなお風呂
当初「小さな家だからシャワーだけあればいい」と考えていたお風呂ですが、設計士さんのマジックによって、かわいらしいバスタブもつけて頂くことができました。
お風呂に関しては、マザー、ちょっとしたこだわりがあって、「扉は折れ戸で」とオーダー。
マザーの父(ジジョの祖父)が昔お風呂で意識を失ってしまったことがあり、その時内開きのドアが高齢の祖父の背中で開かなくって大変だったそうです。
まだまだ元気いっぱいのマザーですが、自分に万が一のことがあったときに救助者が苦労しないよう、ちょっとチープでもお風呂は開きやすいドアがいいとのことでした。
④トイレの位置
何気に決定に時間を要したのがトイレの位置。
洗面所やお風呂の近くにするか、現状の家の中心部に置くかで1週間ほど熟考。結果、設計士さん案の家の中心部で決まりました。
高齢になって夜中おトイレが近くなった時にベッドからそう遠くない場所のほうがいいだろうというのと、リビングから丸見えのトイレだと来客者が気まずそう…ということで、リビングから扉を挟んで出た玄関ホール横に設置してもらう案で着地しました。
まとめ
引き渡しから約2週間。
マザーが実際にこのおうちを使ってみて、今のところ不便はなさそうにしています。
というか、心の底から満足している様子。
家づくりって100点満点の正解は無いと思うんだけれど、「しっかり話合いをして、納得感をもって決めた」というプロセスが満足感を決めるんじゃないかなと、今回の小さなおうちづくりを通して私は感じました。
家族の中できちんと話し合いを重ねて、プロの方に診てもらって、疑問点はちゃんと解消して…と、自分の気持ちと向き合い、色々な人が一生懸命考え、動いて下さった末に出来上がったおうちだと思うと、「本当にこの家に住めてよかった」という気持ちになるのだと思います。
その点においては、ムコジージョというアドバイザーや、親切で一生懸命動いて下さったハウスメーカーさんと出会えたマザーは本当に幸せだったよなぁと思います。